空は高くなり、日差しは強く、暑くなりました。まさに、夏ですね。いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は失業と借金の相関関係について、見直そうと思います。コロナ禍で「失業した」という声も多く聞かれました。私も実際、数か月失業しました。
すでに破産が済んでいたため、生活できましたが、破産していなかったら……と考えるとゾッとします。
借金をしている人が失業をすると――3ヵ月程度の滞納で、大半の債権者は一括取り立てへシフトします。
負のスパイラルが始まる
失業すれば、入金がないため、枠いっぱいの借り入れで凌ごうとしてしまいます。また、両親や兄弟などの肉親を頼り、お金を工面する事でしょう。
小さな額ならそれで何とかなるでしょうが、就業の仕方や離職の理由やタイミングによっては、支払っていたにも関わらず、雇用保険が効かず、失業手当が貰えないという場面に遭遇します。
例え貰えたとしても、3ヵ月目以降です。3ヵ月間は、支払のための借り入れを膨らませるか、滞るかという選択を迫られます。
自主退職なら諦めも付きますが、会社側の事情であっても状況によっては一切のセーフティネットに引っ掛からず、潜り抜ける事もあります。
不運な時は、不運が続く物ですが……とりあえず、失業手当を貰えたと過程します。3ヵ月凌ぎましたが、滞った借金の取り立てが始まります。そのほとんどは一括回収を目指しています。
自動車ローンや残価設定クレジットなら、車両の回収が始まります。車が無くなったら、仕事に行けなくなるというケースも多いと思います。ますます失業期間が延びる要因になります。
携帯電話の停止も失業期間を延長する要因になるでしょう。今の時代は、携帯電話があって当然です。ない時点で、「使いにくい」という印象に繋がります。
家賃の滞納があれば、退去を迫られるかもしれません。水光熱も止まるかもしれません。
クレジットで翌月に回して何とか食いつないでいた生活も、クレジットが利用不能になっているかもしれません。
こうなってしまったことを考えてみてください。さらに失業していると、追加での借り入れや新しい借入先は見つかりません。借金のために借金するというサイクルも不可能になります。
こうなる前に……
例え、後ろ指さされても素直に諦める事を私は勧めます。破産者は死んだ方がいいくらいに言う人もいますが、お金に追い詰まって人を騙したり、殺したりしてしまうよりはぜんぜんマシです。
絶対失業しないという事はありません。最悪の事態というのも想定してみてはいかがでしょうか。