大不況① 過去を振り返る 大恐慌とは

世の中、

これからどうなっていくのでしょうか。

経済危機や金融危機が迫っていると、

新聞や雑誌でよく目にします。

 

危機が来る、という話はよく耳にするものの、

危機が来たらどうなる、というのがよくわからなかったので、

過去の危機について、

今回は調べてみようと思います。

 

 

危機の4段階

危機と一言で言っても、

そこには規模の大小があります。

 

経済危機も同様で、

規模の大きさから4段階に分けられています。

 

景気後退

不況

恐慌

大恐慌

 

大恐慌が最も規模が大きく、

深刻な経済危機になります。

 

逆に景気後退は、

深刻さが浅くなります。

 

 

1929年 大恐慌

大恐慌は、1929年に発生し、3年間続きました。

 

その規模は、アメリカで

失業者は1250万人、

失業率は25%近くまで迫りました。

 

4人に1人が失業している状況は、

非常に危機的状況です。

 

2023年2月のアメリカの失業者は、

31万人で失業率は3.6%となります。

 

アメリカの失業率が高まったのは、

コロナ禍が本格的に開始された2020年です。

各企業が大規模なリストラを実施し、

その年の失業率は8.1%となっています。

 

これらの数値と比較するまでもないのですが、

アメリカの世界恐慌は、

深刻な経済危機だったことがわかります。

 

イギリスの失業率は21%、ドイツは26%で

各国の失業率はアメリカに近い数値です。

 

ドイツは、当時第1次世界大戦の賠償金の支払を行う必要があり、

アメリカに借入などの依存をしていたため、

アメリカの影響が直撃しました。

 

結果的に、ヒトラー政権が誕生して、

第2次世界大戦の下地ができていた時期になります。

 

 

世界恐慌 日本への影響

日本は、アメリカ向けに主に生糸などを輸出していましたが、

この輸出が激減します。

 

世界恐慌時の日本の失業者は41万人、

失業率は6%となっています。

 

最近の日本の失業率は3%前後になるので、

3倍前後まで増加していることになります。

 

アメリカやドイツなどと比較すると、

そこまでの影響はなかったのか?と思う部分もありますが、

日本も第2次世界大戦に向かっていくことを考えると、

大きな転換期だったといえます。

 

 

世界恐慌は大きな転換期

世界恐慌は、1939年から開始される第2次世界大戦に

少なくない影響を与えています。

 

ドイツやイタリヤや日本でファシズムなどの

自国中心の政治の誕生や思想が強化されています。

 

それを考えると、恐慌はやはり恐ろしいですね。

元々そんなに資産も収入も少ない、

貧乏慣れしている私は大丈夫!

という甘い考えを反省します。