タイムトラベルがあったら見てみたい、そう思えるのが2023年の仮想通貨をめぐる一連の動きです。
仮想通貨の今後の動きはよく分からない
書き出しから何を言っているのかと思われるかもしれませんが、これからの動きが予想しにくいものの1つが『仮想通貨』です。2022年11月11日に仮想通貨の大手交換所FTXが破産申請をしました。
仮想通貨の代表格であるビットコインは2022年の最高値で1ビットコイン584万円まで上昇しましたが、2022年11月には228万円と半額以下になっています。
結局、仮想通貨って何?
仮想通貨をきちんと説明して、と言われると難しい人が大半なのではないでしょうか。それは、仮想通貨の売買をしている人の中にも、「上がるから買っている」と言う人もいるかもしれません。
日本人の通貨は円です。円は日本の法律的強制力を持ってその利用を促している通貨(法定通貨)になります。ドルや元やユーロは、アメリカ・中国・ユーロの法定通貨になります。
仮想通貨は暗号資産とも言われ、電子データだけでやりとりする通貨です。円やドルとは違って法定通貨ではありません。まず、仮想通貨は法定通貨ではない、という点が大きな特徴になります。
2009年に仮想通貨『ビットコイン』が登場して、その後に複数の仮想通貨が生まれて、仮想通貨と法定通貨を交換する仮想通貨取引所ができてから利用者が爆発的に増加していきました。
仮想通貨の定義
日銀では、仮想通貨を以下のように定義しています。
①代金の支払いなどに使用ができ、法定通貨と相互に交換できる
②電子的に記録されて、移転できる
③法定通貨や法定通貨建ての資産(プリペイドカードなど)ではない
つまり、お金として使用できて、法定通貨と交換できる電子的な記録・移転ができる円やドルなどの法定通貨などではないものが仮想通貨になります。
電子マネーと仮想通貨の違い
電子マネーはプリペイドカードなどが代表です。電子マネーは法定通貨を基準としています。基準というのは、電子マネー自体の価値は変わらないことを意味します。
仮想通貨は法定通貨と交換できますが、仮想通貨の価値が変わるため100円で仮想通貨と交換しても1,000円になることもあれば10円になってしまうこともあります。
仮想通貨の安全性
仮想通貨は、現状では安全性は低いといえます。
仮想通貨の価値が変化していくので、大きく価値が上がることもありますし、逆に下がってしまうこともあります。
そして難しいのは、その動きが激しくかつ予想がつきにくいという点です。
『儲かるならやりたい!オクリビトになりたい!』
投資目的で仮想通貨を購入するときには、安全ではないが安全でないがゆえに大きく価値が上がる可能性があることもあります。
やるなら自己責任で、無くなっても困らないお金でやりましょう。