借金による弊害

コロナの再流行が刻一刻と近付いている中、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。今年も残すところ、後1ヵ月程度ですね。思い返せば、ちょうど今ぐらいに、過去の私は新しい借金をしました。この借金が現在の2度目の自己破産の最大の要因になったのですが……

 

当時の私は稼いでいました。そして、1度目の自己破産から、借金をしない生活が癖になっていた私は無借金でした。家賃を一年分先払いするほど堅実に生きていました。しかし、そのせいでやりがいを失っていました。ただ、金を浪費し、ただ生きる日々でした。腐っていました。

 

「このままではダメだ」と自分を奮い立たせる意味も込め、高級外車を残価設定型クレジットで購入したのが全ての始まりでした。大きなローンが組めるほどの社会復帰している自分の金融情報に嬉しくなって浮かれてしまったのもありました。

 

今思えば、これが全ての間違いの始まりだったのです。

 

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今回は、無借金と借金まみれを繰り返している私だからこそ語れるであろう、借金による弊害について、ご紹介したいと思います。

 

借金のあるなしで変わる物

 

まず最初に語らせてもらいたいのは、借金のあるなしで変わる物です。一番は、気構えでしょうか。次にそれを対価に手に入れた物による便宜性の向上や優越感が来るのではないかと思います。

 

博打や株、為替などの瞬間瞬間で大きく動くマネーゲームをしない限りは、よっぽどのことがなければ、基本的に借金とは必要ないのです。

何故なら、車にせよ、不動産にせよ、現金で購入できるまで貯めてから手に入れればいいからです。

 

ローンという名の借金をしてまで、新車である必要がありますか?持ち家である必要がありますか?

 

否。正直、ないのです。リユース業界がこれだけ成熟している先進国です。中古でよければ、ピンキリで売っています。現在の貯金で買える物や数年越しで手に入れる事ができる物も多いでしょう。

 

貯金、キャッシュを貯めてからではダメなのか?

 

否。貯めてからでいいんです。しかし、それを良しと思っていない人たちがいます。各産業の大手企業たちですね。

貯金できる、キャッシュで大きな買い物をできる高所得者は、すでに必要な物を揃えてしまっていて売り上げになりにくく、更に言えば人口に対しての分母も小さい。

逆に、分母の大きい低所得者の貯金を待っていてはいつ売上になるか分かりません。低所得者も今欲しい物を手に入れたいと思っています。その間に、金融業界が仲立ちすることで利益を得るシステム、それが借金です。

 

借金というシステムこそ呪縛

 

正直、このシステムがなかったら、日本は破綻するでしょう。何故なら、日本の企業の8割は借金で回っていると言われているからです。要するに、実際に利益だけで回っている優良な企業はほとんどないという事です。

それに加えて、国も毎年借金を増やしているのです。すでに借金は、なくてはならない物になってしまっているのです。

 

この負のスパイラル、呪縛から抜け出す方法は、意外にも気付かない人が多いのですが、『たくさん稼ぐ事』ではなく、『キャッシュのみで暮らす事』です。

 

心が貧しくなる

 

借金の一番の弊害は、これに尽きます。人の成功を妬んだり、人の物を欲しがったり、とにかく、借金をするとマネーという概念に縛られます。借金の苦しさに比例して、その拘束力は上がり、身動きが取れなくなります。全てをそれを中心に考えなければならなくなります。

 

本当にそんな生活を望んでいたのでしょうか?

 

2度の破産をしている私がいうのもどうかと思いますが、だからこそ言いたいのです。

 

借金は百害あって一利なり

 

借金も財産のうちなどとプラスに見せる言葉も多くありますが、実際はただの呪縛でしかありません。今、苦しんでいる人はすぐに破産などで解消の手続きをしてくださいね。