新型コロナウィルス、COVID-19が想像以上の広がりを見せる中ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
疫病の脅威を体験することになるとは、思いもよらない経験となりました。
映画などでは、パンデミックをテーマにした作品がたくさんありますが、私たちはそれに何も学べなかったのかもしれません。
さて、そんな中、連日ニュースなどでも報じられます企業の倒産。倒産というのは、不渡り手形を出すか、負債を抱えたまま、自ら廃業を選択したということです。
どちらにしても、代表取締役など、いわゆる社長という立場の人間は、会社の借入などの連帯保証をしているため、法人としても破産、それに加えて個人としても破産手続きを行うことになっていると思います。
これまで、私は自身の破産経験から、自己破産について語ってきましたが、今回は保険との関連性を語りたいと思います。
積立式保険は差し押さえられる
当たり前の話ですが、自己破産というのは、現金化できるものは管財人によって現金化され、比率に応じて債権者へ分配されます。
積立式の保険は、分配対象となります。
100万円未満の財産は保有できるのですが、それに関しては原則、その後の生活を最低限維持するために必要なものに限ってだと思ってください。
例えば、数年前に購入した中古車やパソコン、家具などの価値が低いものがそれに該当します。
掛捨て保険は該当しませんが、破産するくらいなので、保険に支払うお金が足りない状態の人がほとんどかと思います。
仮に月数万円の掛捨て保険を払い続ける、という選択をしようとした際に、債権者からそれを解約して支払いに充てろとごねられては、免責に至らないかもしれません。
よって、解約することになると思います。
病気と事故
破産後、再びすぐに大きな稼ぎになれば問題はありませんが、一から出直しとなると保険料の支払いは大きく感じると思います。
結果として、保険に入らないまま、ずるずると年数を重ねてしまうことでしょう。
保険ですので、必須ではありません。
しかし、正常者だろうと破産者だろうと等しく病気や事故は訪れます。
できれば、自動車保険と生命保険の入院保障の付いたものだけは、早期に入っておくのがいいでしょう。
滅多に使わないので、支払い続けていると損した気分になるかもしれません。
特に、破産直後や破産後に軌道に乗れない人にとっては、重石でしかないでしょう。
ですが、上記二点だけは入っておくことを進めます。
悲劇は突然やってくる
立て直しを図っている矢先、突然の激痛に襲われ、病院に行ったところ、悪性リンパ腫ステージ3と言われる。
しかし、保険に入っていなかったため、自費入院、自費手術になり、金が用意できずに治療を断念する。
激痛に動くこともままならず、仕事もできなくなり、ますます家計はひっ迫。心に余裕もなくなり、当たり散らす毎日。
気づけば、動くこともできなくなり、激痛の中、布団で一人、思い馳せる。
「あぁ…自分は何のために生きて来たのだろう…」
一人身ならまだ良いですが、家族や愛する人がいる場合、保険未加入による費用負担が家族に襲いかかります。また、こういったケースは決して他人事ではなく、いつ何時自分に降りかかるか分からない物です。
気持ち貧乏は脱出すべき
上記のような事態が起きても笑っていられる、そんな余裕を持ちたいと思いませんか。
それには、自己破産という経験は非常に活かせます。
金に縛られている社会生活から、一度離脱するチャンスを得るのが自己破産です。
これを機に、金に縛られない思考、失敗を恐れないメンタル作りをしてください。
結果、どんな状態でも人に優しくできる、豊かな心を持つことができます。
気持ち貧乏は負のスパイラルを作り出します。
できる限り、排除しましょう。
自身を強く、守ることは意外と簡単ですが、家族や仲間のためにも、保険は抑えておくことが破産後の生活にとっては、重要になると思います。
コロナに負けない、コロナショックによる不景気に負けない同志へ送ります。